全然畑違いなんですが、
債券投資で「2倍」になった話!!!
マーケティングじゃなくて、マーケットの話です。笑
恥ずかしいです。僕、債券をなめてました。
どーんと増えるのなら、株でしょ?って思ってました。
債券なんてショボいと思っていました。
でも債券だって2倍になるってことが実体験でわかったんです。
僕は2029年償還のフランス国債を
額面で€4000持っています。
ちょっと特殊なタイプで、
「ゼロクーポン債」とか「割引債」
とか言われるタイプ。
これは、毎年利子がつかない代わりに、
利子分が最初から割引されて買うんです。
例えば、年利4%の複利だったとすると、
10年で1.48倍。30年で3.243倍くらいになるので、
その分を予め割り引いた価格で買えます。
例えば、償還時に1000ユーロの額面のものが
30年ものだと1000/3.243=308ユーロ位で買えるんです。
つまり黙って30年持ち続ければ、
€308が毎年4%複利で回れば、
30年後に€1000になるってことですね。
損したくない人にはいい商品。
(そして当時は税制的にも有利でした。)
僕はリーマンショックの後に買ったので
2010年の春くらいに買ったのかな?
当時はまだ欧州の金利が4%位だったんですよ。
2029年償還で19年くらい残っているものだったので、
手数料込みで100ユーロあたり
44.02ユーロで買ったんですね。
放っておいても、7年経っているので
1.32倍くらいにはなっているはずなんですが、
さっき久々にログインして見たら、、、
2.19倍になっていました!!!わお!!!
でもなんで!?
まず、当時よりもユーロが少し上がっていますね。
それを無視しても€ベースで2倍になってるんですよ。
解説しましょう。
その後、ユーロ圏の金利はどうなりましたか?
ぐんぐん金利が下がり、日本より先に
「マイナス金利!!!」
とか言い出しましたよね。
割引債だと解りづらいので、普通の
利子がつく国債で考えて見ましょう。
1. 現在発行される100€の額面のフランス国債は、
詳しいことは知らないけど、0.1%とかしか利子がつきません。
額面100€の国債を新品で100ユーロで買って、
利子は1年間に0.1ユーロ。
2. そして、10年前に発行された額面100€のフランス国債は
利率が4%で、毎年€4の利子がつきます。
同じ、額面は€100のフランス国債。
さて問題です。
どっちのフランス国債の方が価値が高いですか?
バカにするなと怒られそうw
そうですね。
利率4%の方が価値が高いですね。
じゃあ、同じ額面€100の国債でも、
4%の方は0.1%の国債よりも高値で取引されます。
それが経済の原理です。
僕のフランス国債は2029年まで残り12年間ずっと!
4%の利子をもらい続けらることが確定しています。
つまり、それだけ高値で取引されます。
その結果、本当は1.32倍になるはずだったものが、
ほぼ2倍になっていた、そう言う事です。
じゃあ今、割引債や国債は買いなのか?
と言うと、全く逆です。
どう考えても 金利は下がりきってますから、
今後ちょっとでも金利が上がると今の債券の価格は下がります。
今、1年にもらえる利子が0.1%だったとして、
同じ額面で利子が1%の物が出てきたら、
0.1%の債券の方が価値が低くなりますよね?
そう言う事です。
なので、ここでの教訓は
- また世界の金利が正常化して
- 何か大事件が起こって、今後金利が低下していきそうだと思う局面で、
- 投機的と言うよりも、株などの暴落に備えるヘッジ(保険)として
債券を資産のポートフォリオの中に取り入れれば、
もしかしたらヘッジ(保険)どころか
利益もがっつり取れるかもしれませんよ?
と言う話でした。
そんな気が長い、今後あるかどうかも分からない話と思ってますか?
確かに気は長いです。長いですが。。。
人生はもっと長いですからね。
必ず、同じような状況が何度か訪れるでしょう。
そう言う時に備えて、しっかりと戦略を立てていれば、
いざという時に、
ピンチをチャンスに変えることもできます!!!
そこが安定的に勝つ人と、博打でしかない人の違いです。
マーケティングだって、マーケットだってそう。
「勝つ人は勝つべくして勝つんです。」
そして、あなたは勝つかどうか選べるんですよ?笑