あなたはティッシュを
使い捨てハンカチとして使いますか?
それとも化粧落としに使いますか?
商品、サービスをアピールするときの、「切り口」の話。
自分の商品や物を売るときに、なんの工夫もないと、
普段自分が相手にしている市場で普段通りの激しい競争を
必死に闘う事になりますよね?
そう言う時に工夫して欲しいのが「切り口」です。
例えば、ティッシュペーパーが売れるようになった話、
あなたは知ってますか?
今でこそ使い捨てのハンカチ的使い方をする
薄くて柔らかい紙こそがティッシュですよね。^^
キンバリークラーク社からクリネックス ティッシュ
が発売されたのは1924年。
最初は女性の使い捨て化粧落と言う切り口で売られていたそうです。
なので広告展開もそう言う切り口になってました。
もともとお化粧はタオルやハンカチで落としていたのが、
衛生上もよくないし不便だったし、
そこで登場したティッシュだったようです。
でも、あんまり売れていなかったそうです。
そんな中、キンバリークラーク社は
お客様の手紙の中に
「ティッシュを使い捨てハンカチとして使っている」
と言うものがたくさんあるのを見つけました。
つまり、今のメジャーな使い方ですよね。
鼻をかんだりして、捨てる。
そこで彼らは、わざわざ新聞広告を打って、
アンケートをとりました。
「あなたはティッシュを化粧落としに使いますか?
それとも使い捨てハンカチとして使いますか?」
(アンケートに新聞広告とか、時代を感じますよね。^^)
そのアンケートの結果で、60%の人が
「使い捨てハンカチ」として使っている事がわかります。
そこで改めて、その切り口で広告展開したところ、
見事にベストセラーとなり、現在に至りました。
この場合、古い話なので競合がどうと言う話ではないですが、
競合だろうが、「ただ売れない」だろうが同じです。
普通にやって売れていればいいですが、売れない場合は、
「切り口」を変えてみてはいかがでしょうか?
ただ、「分野を絞る」でもいいと思いますよ!
思いつきの例えですが、
「アフィリエイトも教えて、FXも教えて、
なんなら株も教えて、ネットビジネスも教える。
女性も男性の起業も副業も教えるコンサルタント!」
とか、なんでも出来そうでいて何も出来なさそう謳い文句よりも、
「子育てで忙しいママが副業から初めて、
1年で年収300万円になる起業コンサルタント」
とかの方が、ターゲットもはっきりしていて、
切り口も需要がありそうで、良いかもしれません。
数学が苦手で家庭教師を雇う事にした時、
「5教科教えられます!私天才ですから!」
と言うプロ家庭教師より。
「私は数学のプロ家庭教師です!」と言われた方が、
なんだかそっちにお願いしたいじゃないですか。
分野を絞ることは、専門性を高める上でも有効ですよね。
絞れば絞るほど戦線は拡大せず、
集中して同じ分野に取り組めますから、
結果的に、その分野ではかなりのプロフェッショナルになれます。